« 広島焼き おこたろう | トップページ | tipocaの目的外使用はどうなる? »

2008年10月28日 (火)

HS手ブレ補正は料理ブログに最適 : カシオ EX-FH20 レビュー

高速連写やハイスピードムービーに注目が集まりやすいカシオのEXILIM EX-FH20。たしかにそれらはFH20の大きな魅力だが、それは先行した上記機種EX-F1がすでに切り開いた世界。
前回のカシオ本社でのEX-FH20セミナー(レポート)で開発本部の宮田室長が語ったように、FH20ではその技術でなにをするか、の提案が重視されている。
その意味で、ワタシがもっとも心惹かれているのが「HS手ブレ補正」だ。

Exfh20_01

みんぽす

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級家電・ゲームレビューサイト「 みんぽす」から商品を無償でお借りして掲載しています。本レビュー掲載によるブロガーへの報酬の支払いは一切ありません。レビューの内容につきましてはみんぽすやメーカーからの関与なく完全に中立な立場で書いています。(唯一事実誤認があった場合のみ修正を行います) 商品無償貸し出しサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら

写真の失敗の代表は手ブレだ。オレは1/6秒でも手ブレしないぜ、なんて自慢する自称セミプロもいるが、ワタシはダメダメ。↑のような写真を気軽に撮れるのも、手ブレ補正レンズとEOSの高感度特性のおかげだ。ワタシの腕じゃない。

Exfh20_02

手ブレを防ぐには三脚を使うのが本来はいちばん正しいが、三脚は持ち歩きたくないものの代表格だ。この写真は、前回のエントリー「広島焼き おこたろう」でFH20にManfrotto modopocket 797をつけて、撮ったもの。Manfrotto modopocket 797は、コンパクトで非常に使い勝手のいいアイテムだが、台やテーブルがないと使えない。

Exfh20_03

このようなアングルで撮るには、ストロボを焚くか(雰囲気台無し)、手ブレ補正レンズを使うか(コンデジの手ブレ補正は玉石混合だ)、高感度シフトするか(多くのコンデジの場合、ノイズがヒドい)だった。

が、この↑写真は、FH20のHS手ブレ補正モードで撮ったもの。もちろん手持ちである。

Exfh20_04

HS手ブレ補正は、FH20の超高速連写機能を応用したもの。

シャッターを切ると超高速連写撮影、さらにその連写画像を合成し、手ブレの目立たない写真を「作る」のだ。望遠撮影時に有利だが、室内でも非常に有効。

なんで連写と合成で手ブレが補正できるかは、Photoshop使いならイメージしやすいはずだ。例えばスクリーン合成すると基本的な明るさが持ち上がるから、個々の画像は暗くても良い。つまり、露出がアンダーでいいということだ。手ブレの原因はシャッター速度が遅いことだから、アンダーでいいならシャッター速度を稼ぐことができる。

FH20はアンダーだがぶれていない写真を高速連写し、その画像を1枚に合成している(はずだ)。そのため、個々の画像の位置ずれを合成時に補正する機能も同時に搭載している。

Exfh20_05

HS連写のオンオフ比較(手持ち撮影)。このくらいだと手ブレは目立たないが・・・

Exfh20_06

手ブレ補正なしのもの

これが全体にフォーカスの甘い感じになる。

Exfh20_07

HS手ブレ補正で撮ったもの。

差は歴然。個人的にはFH20の一押し機能である。ただし、連写後、合成作業が行われるため、次の撮影まで数秒間かかり、その間はなにもできないことと、上記の2枚の写真を比べると分かると思うが、カラーノイズが増すことが弱点だろう。

とはいえ、このHS手ブレ補正の効果は大きく、レンズ補正、高感度に続く第三の方法論になるだろう。カシオの独自性って、実は凄いのだ。って思わせる注目機能だと思う。

グルメ日記や料理ブログが好き。でも、料理店でストロボ焚くのはやり過ぎだし、大きな一眼レフも使いたくない、まして三脚なんて。ってときには最適かも。

--ADs--

ちなみにEX-FH20は楽天最安値よりAmazonの方が3,000円も安い。

|

« 広島焼き おこたろう | トップページ | tipocaの目的外使用はどうなる? »

カメラ/写真」カテゴリの記事

モノフェローズ」カテゴリの記事

コメント

ぼくは手ぶれ補正をかけないで撮る人なので
Photoshopで人力でやっています。
拡大してみるとピントの甘さはのこりますが
ちょっとくらいのブレはライブ感として
あったほうがいいと考えます。
デジカメって写りすぎるくらい高精細だとおもいます。
でも静物をきれいに撮るのにはカメラまかせの
この機能はかなりおもしろい発想ですね。
動くものはどう撮れるのか気になります。

投稿: ghana | 2008年10月28日 (火) 13時35分

>ちょっとくらいのブレはライブ感

確かに!
ブツ撮りは別として、人物やスナップは、「動感」が魅力のひとつだから
証明写真になっちゃつまんないですよね

バランスが表現だと思ってます

あ、これ、相手が動いてるときはお手上げです(笑)

投稿: SAIKA | 2008年10月28日 (火) 13時57分

おお~

たれぱんだ、久しぶりに見ました、

ソースがたれてるって所と、かけてるんですよね?(爆)


手ブレ補正すごいですね、小さいボディーにそんな技術が入っているとは、


手ブレには、鍛錬だっ!などといっている私はオッサンなんですね…

鍛錬してもブレぶれですけど(爆)

投稿: ryocyan | 2008年10月28日 (火) 15時24分

>次の撮影まで数秒間かかり
>その間はなにもできないこと

ブログの撮影にハマって
連れを待たせるのは不本意ですし
出来立てを食べたい(笑)ので...

http://shiology.com/shiology/2008/10/1424-081003-157.html

このレベルに成れば
コンデジで済むのですけどね...
諦めました(笑)

投稿: nano | 2008年10月28日 (火) 17時51分

ryocyanさん
そそ、わかっていただけて嬉しいです>オヤジギャグ
手ブレは鍛錬かも
でも、それでもダメなワタシは、手ブレ補正レンズなしにお金貰える仕事は出来ません〜

nanoさん
そうそう、ときに本末転倒になっちゃいますよね
あくまで、気軽に。でもちゃんと撮りたい・・・
難しいです・・・

投稿: SAIKA | 2008年10月29日 (水) 11時06分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: HS手ブレ補正は料理ブログに最適 : カシオ EX-FH20 レビュー:

« 広島焼き おこたろう | トップページ | tipocaの目的外使用はどうなる? »