あと10年の人生だったら
栗本薫さんというべきか、中島梓さんというべきか、とにかく、偉大な作家が亡くなった。
グインサーガは、高校の頃、同級生の女子が好きで新刊が出る度に貸してくれた。
何巻まで読んだだろう。
卒業でその子とは逢うこともなく、クラークやハインラインに傾倒していたワタシは、その後、グインサーガから遠ざかる。
ただ、新刊が出る度に、本屋で手にとってはいた。
加藤直之氏がカバー描いていたから。
再発した癌と闘い、そのなかで書き続け、それでも、グインサーガは未完となった。
いちばん悔しいのは、栗本薫さん本人に違いない。
彼女のような、確信の人でも届かない世界があるんだなあ。
享年56歳。実はワタシと10歳しか違わない。
あと10年の人生だったら、なにが出来るだろう。
どこまで届いて。なにを遺し、誰と会えるだろう。
そのときに、なにひとつ成せなかった人生でないように、やれることをしようと思った。
後ろ向きに考えている時間は、ないのだなあ、と。
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