Photoshop CS5 でスキャナ(TWAIN機器)を使う
Photoshop(Macintosh版)は、CS4からTWAINプラグインのサポートを終了したため、そのままではMac版Photoshopからスキャナにアクセスすることができない。スキャナバンドルソフトで読み込んで保存し、Photoshopで開けばいいだけとはいえ、そこはワンストップソリューションでやりたいじゃん。
その対応策を1年半前に書いたPhotoshop CS4 でスキャナ(TWAIN機器)を使うは、永く(いまでも)検索経由でアクセスされる長寿エントリーになっている。
そこでAdobe Photoshop CS5ではどうかを検証してみた。
この状態ではCS4もそうだが、TWAINスキャナはうんともすんとも言わない。
アドビ(本国)の、Adobe Photoshop CS4 optional plug-ins and ReadMe file - Japanese ページから、CS4用のオプションプラグインをDLし、そこに含まれるいくつかのプラグインファイルのなかからTWAIN.pluginを
Photoshop CS5 > Plug-ins > Import-Export
にコピーする。
だが、この状態でもPhotoshop CS5の読み込みメニューにはスキャナは表示されない。CS5が64bitで起動しているからだ。(CS4のときもRosettaモードで起動することを要求された)
そこでいったんPhotoshopを終了する(起動中にモード変更できないので注意)
Photoshop CS5の「情報を見る」で、「32ビットモードで開く」にチェックを入れ、Photoshopを起動する。
するとようやくPhotoshopがTWAINスキャナにアクセスし、読み込みメニューにスキャナが表示されるようになる。
これでPhotoshopの中からスキャナにアクセス、スキャン作業を行うことが出来る。出来る・・・のだが、問題が残る。
そう、Photoshopを32bitモードで起動しないといけないことだ。
Mac版PhotoshopはWinに遅れること1世代、CS5でようやく64ビットアプリとなった。そのメリットはいくつかあるが、最大のものは使えるメモリー空間が大きく拡張されたこと。
図はワタシのMacPro(実装メモリ12GB)でPhotoshop CS5を32ビット、64ビットでそれぞれ起動したときのアクセス可能なメモリー空間。
32ビットでは2GBの壁に阻まれて、大容量メモリの恩恵にあずかれない。
64ビットではMacProのメモリーすべてを使うことも可能だ(いや、OSが使う分は別です、はい)
ワークフロー的には、ワンストップソリューションでシームレスに作業したい。が、これではハイエンドマシンを使うアドバンテージを生かし切れない。MacProの意味なしだ。(そうでなくてもCPUパワーだけだとiMacに負けてるのにさ)
そこで次善の策として、キヤノンがMac OS X v10.6用に配布しているICA DriverをDLし、インストールした。
ICA Driverにより、Mac OS X v10.6に標準搭載されるイメージキャプチャからスキャナにアクセスできる。
結局、イメージキャプチャとPhotoshopという2段階作業となりスマートじゃないなあと思うものの、これによりイメージキャプチャもPhotoshopも64bitで動かせるのでトータルパフォーマンスはこちらかなあ、と、思っているところ。
CS5の製品版が出てきたら再度検証してみるけど、ほかにスマートな方法、持っている方がいたらご教授いただけると幸いです。
--ads--
| 固定リンク
「Macintosh」カテゴリの記事
- Mac ProのUSBポートがおかしい(2019.01.14)
- 2018年回顧録(アップル篇)(2018.12.30)
- macOS Mojave のDVDプレーヤー(2018.09.26)
- iPhone XS 予約開始日のアップル銀座にて(2018.09.14)
- 作業中の外付けRAIDをロストしたとき(2018.09.11)
「画像処理」カテゴリの記事
- Adobe BridgeでEOS RのRawの関連付けがおかしくなった(2019.01.02)
- Adobe Bridge ファイル関連付けの仕様(2019.01.03)
- Nik Collection 2018 by DxO を買う(2018.07.01)
- 被写体を選択:Photoshop CC 19.1(2018.01.27)
- Adobe BridgeでiPhone HEIF 写真の扱い変わる(2017.12.22)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
CS4のこの項目は助かりました感謝!!そうかぁもうCS5で考えないといけなくなりましたか。いろいろと悩ましい事だらけ、私なんかはまだまだそこまで進んでいないので、もうあと何年かしてから改めてこのページを開かせてもらいます。消さずに残しておいてくださあ〜い!!ついでながら誕生日おめでとうございます!!
投稿: expx | 2010年5月 8日 (土) 15時21分
タイムリーなことにCS 5用が出たみたいですよ。日本語版にも使えるのかな?
Photoshop CS5 Optional Plugins
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=4687
投稿: | 2010年5月 8日 (土) 22時37分
お、本当ですねえ
もう少し待って、日本語版が出てこなかったら試してみます〜
投稿: SAIKA | 2010年5月 8日 (土) 22時41分
MacPro 2.66GHz 4core Xeon mm=8GB
Canoscan 8600F (driver Ver.10.3.4.1x)
の環境下で,PSCS5OptionalPlugins_Mac_ja_JP.dmgから TWAIN-plugin をDLして
Import-Export にコピーしてCS5を32bitで立ち上げると,
読み込みメニューにはスキャナーが表示されるのですが,
"スキャナーが外れているか,電源が入っていないか....スキャナードライバーを中止します"
と表示して,アクセス出来ず,PSは反応ナシということでフリーズしてしまいます.
スキャナーとの相性などの問題があるのでしょうか?
ご意見・異見などありましたら,ご教示下さい.
投稿: 松本 | 2010年6月27日 (日) 10時30分