手ブレ補正のついたEF24mmと28mm
今年のCP+は各社、争うように新製品を発表、大きな盛り上がりを見せている。
のなかでは、やや地味に感じるキヤノンブースで、広角単焦点として世界初の手振れ補正搭載を謳うEF24mm F2.8 IS USMとEF28mm F2.8 IS USMを見てきた。
EF24mm F2.8 IS USM
フードは展示がなかった。どんなフードなんだろう?
コンパクトで軽量。もう1段明るくして欲しかったなあとは思うものの、このサイズと重さなら、カメラバッグに常駐させることに抵抗感がないのが嬉しい。
大ヒットしたEF100mm F2.8L MACRO IS USM以降、ラグジュアリーなLレンズばかりが投入されてきた感のあるEFレンズに、赤はちまきのないノーマルレンズが気合いの入った仕様で登場したのも良いことだと思う。
ものによってはずいぶん古色蒼然としたラインナップになっていたレンズがちゃんとリニューアルされていくことは、大きな意味があると思う。
とくに24mmF2.8と28mmF2.8は、ジーコジーコいう非超音波モーターレンズで、それが気分が萎える最大の理由だったのでUSM化はすばらしい。(余談だけど、レンズのモーター&ギア音がダメなので、買えないサードパーティ製のレンズもある)
先日試したEOS-1D Xの高感度での実用度を思うと、これにISが加わるアドバンテージも大きいと思う。
でもさ、ずいぶん高価いレンズになっちゃったなあと思うのは間違ってる?
USMやISといった機能が加わっているのは分かるし、それは良いことなんだけど、ノーマルラインナップのレンズで、しかも開放F2.8と、単焦点としてはさほど明るいとは思えないレンズで7万8万というのはどうなんだろうなあ。
2ケタEOSをズームレンズキットで買ったユーザーが写真の面白さに目覚めて、あるいは、目覚めようとするとき、ワタシが一番に勧めるのはEF50mm F1.8なんだけど、その次に広角の単焦点、面白いよ、と言いたいのだ。
んでも、そういうユーザーにいきなり6万円(実売予想)以上、というのは勧めにくいんだよなあ。
まずは一眼レフを標準ズームで買う→安価な単焦点でレンズ交換の面白さと、絞りの面白さを知る→レンズ沼に入っていく→健全(?)な一眼レフユーザーになる
ってライン、これからも一眼の市場を守っていきたいのなら、大事な部分だと思うんだけどな。
あ、そこはサードパーティに、って意図なら別ですが・・・
レンズもカメラも小さく見えるのは、手タレが大きなクマさんだったせいです(笑)
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コメント
初めまして、
これ、すごく同意できます。ISやUSMが付いたとはいえカテゴリとしては並単なわけですからそれがここまでの値段になってしまうと今後リニューされていくであろう標準、中望遠クラスの並単の価格が恐ろしいことになりそうです。85/1.8とかIS付けたら100Lマクロのような値段になりそうですよね。
入門単焦点が50/1.8だけになってしまうというのは[キヤノンは割高]というイメージになってしまいそうでちょっと嫌ですね。
投稿: masa | 2012年2月10日 (金) 23時49分