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2013年4月14日 (日)

ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間

宇宙戦艦ヤマト2199の先行劇場公開版、第五章 望郷の銀河間空間 が公開。テレビオンエアが始まったから?初日は大盛況で、ワタシが行った劇場では昼間の回は全席ソールドアウト。
観客は7割男性(アラフォー以上、多し)、1〜2割がそれに連れられてきた子供。残りが女性という異様な空間(笑)

このシリーズ、とても面白い。企画自体はかなり前、実写版ヤマト(山崎 貴監督)と前後して動き出したらしい。
実写版ヤマトがキムタクを主役に据えて、新しいヤマトを作ろうとする試みだったとすれば(それは半分成功、半分失敗したように思ってる)、2199は昔の名曲を、現代の実力派シンガーがカバーしたアルバムだと思う。
アレンジは現代的に、音は厚く。それでいて歌そのものはオリジナルをなにより大事にする。出渕裕氏をはじめとする中心スタッフのヤマト愛は半端ではない。まあ、愛がありすぎるのは善し悪しで、恋は盲目的なリメイクが今後起こる可能性もあるけれど、少なくとも、愛が足りない(理解が足りない)から起こる改編はない。
あるとすれば、オリジナルに対する解釈の違いかなあ。

以下、ネタバレ含むので、新鮮に映画館にいきたいひとはブラウザ閉じてくださいませ。

Yamato2199_01

Yamato2199_02

5章は艦隊戦。といっても単艦対艦隊で、常識的に考えれば、どうやったって勝てない(笑)ところを、波動防壁(これ、いいアイディアだけど、ならガミラス側にもゲシュタム防壁があってもよさそうな気がする)や主砲の零点射撃といった「見せる」演出で駆け抜ける。
劇場の大画面が活きるシーケンスで楽しいのだが、これ、デスラー暗殺に伴う攻撃中断が無かったら、ヤマト沈んでたよね?
(この後の修理シーンで出てきた作業艇が、スペース1999のイーグル・トランスポーターへのオマージュなのはとてもいい。)

続くバラン星突破作戦でも正面突破を選択。沖田戦法、とか古代君は言ってるけど、基本、猪突猛進型に思えるのは気のせい?
亜空間ゲートを背に波動砲を発射、これまで艦の最大推力を上回る出力を艦首から放出して、どうしてヤマトはバックしないの?と思われていたところに重力アンカーという設定を追加、さらにそれを辻褄合わせだけに終わらせず、重力アンカーの解除による波動砲推進という描写に持ち込むなど、演出いいなあと思う。
ただ、これでバラン星のゲートシステムを崩壊させてしまったので、君たち、帰りは亜空間ゲート通れないのよ、分かってるよね?(笑)

オリジナルの第1作では徹底的に冷酷な支配者として描かれたデスラーは、さらば、以降、武人を経て、いい人になっちゃうのだが、2199で彼をどう位置づけるかは興味深いところ。現状(第5章まで)はクールな美学?をもつ支配者然だが、その支配政策は征服した民族を二等ガミラス臣民としつつ、功績によって一等ガミラス人に引き上げるという同化、帰順政策(この辺は序盤、冥王星基地でのの肌色のガミラス人、シュルツの描写にもみてとれる)。
が、ガミラス純血主義の方が伝統的に主流らしく、結果、トップ2の国家元帥によるデスラー暗殺計画に至る訳で、一般?ガミラス人から忌み嫌われる親衛隊は総統直轄であるのも関わらず、総統の政策と齟齬があるのが面白い。

Yamato2199_03

そういう意味では、5章の冒頭で惑星ひとつ焦土にしてみせる親衛艦隊がティターンズ風に?ガミラス純血を象徴する青で塗装された艦隊なのはいいんだけど、大量に配備されていたポルメリア級強襲航中母艦は他のガミラス艦艇と異なり、他文明(被征服民族)の接収艦という設定だったように記憶しているけど、純血主義組織がそれするかなあ。(まあ、ティターンズがハイザックを運用してるくらいだからありなのか)

次回、6章は6月15日劇場公開、最終章になる7章は8月24日の劇場公開が発表された。
オリジナルでは凝った空母戦をみせつつ、ドリルミサイルの逆進で空母4隻が誘爆するといういまいち納得できない勝ち方の七色星団をどう見せるのか楽しみだし、最終章、惑星ひとつをヤマトが滅ぼすストーリーになるのか、も気になる。
オリジナルのヤマトって、独特の悲壮感があって、それって時代の空気と無縁では無いはずなのだけど、それが現代にどう受け止められるのかや、どう、決着をつけるのかは楽しみ。

ヤマトは2作目となるさらば、以降、悲壮感を背景にした戦争SFじゃなくて、正義や愛の旗を振りながら自軍に自己犠牲を強いるおもーかーじ右傾化が顕著で苦手なんだけど、第1作はそこにちゃんと線を引いていて好き。
さてさて、どうなるか。あ、今日の夕方、TV放送、2話、ですね。

Yamato2199_04

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コメント

ところで、惑星イスカンダルの語源が「アレクサンダー」だったなんてご存知でしたか?

イスカンダルはアレクサンダー! 外国人の名前の謎
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO53767990Z00C13A4000000/?df=4

投稿: Hyades | 2013年4月14日 (日) 20時56分

あ、昔、話題になりましたよね。
ありがとうございます。当時はふーんだったのですが、記事で読み直しました。

投稿: SAIKA KAZUHIKO | 2013年4月14日 (日) 21時48分

初めまして、ツイッターでヤマト2199についてツイートされているのを見て辿りつきました、Hiroと申します。

早速ですが、以下の抱かれていらっしゃる疑問につきまして、

> ヤマトのホントの主砲は艦首波動砲だけど、キリシマ以下地球艦にも艦首に孔あって、
> あれ、陽電子衝撃砲、つまりヤマトの3連主砲と同じショックカノン。
> あれならガミラス艦相手に通用するはずなんだけど、冥王星会戦で使っていないのは何故なんだろう・・?

ファンの間では以下の見解でおちついているようです。

●古代守のゆきかぜを斥候に出してガ軍へ奇襲したかったが、逆にガミラスに奇襲されてしまったため。
船速の速いガミラス駆逐艦を初めとする艦隊が、地球艦隊の右弦4時方向から…というセリフが一話で聞けます。

●きりしま以下の陽電子衝撃砲はショックカノン同様かそれ以上にチャージに時間がかかるため。
何かの情報媒体で監督か関係者のインタビューによると時間がかかるらしいです。
足の速いガミラス艦に奇襲でなければ当てるのはまず無理なのかもしれませんね。

●その他
上の他にも追加理由があったような気がしましたが忘れてしまいましたすみません(笑)

それではこれにて失礼をば~

投稿: Hiro | 2013年4月21日 (日) 18時07分

うわー、ありがとうございます。
反響大きかった?ので、ブログ書きました(笑)

http://mono-logue.air-nifty.com/monolog/2013/04/2199-6a08.html

投稿: SAIKA KAZUHIKO | 2013年4月21日 (日) 21時37分

イスカンダルに関しては10年ちょっと前の雑誌のインタビューで松本氏がイスカンダル=アレキサンダーを知らなかった、企画の方で決まった名称で後からそのことを知って白人崇拝につながるのが嫌で変更したかったけれどもう時すでに遅しだったと云うような事を言ってましたね。

投稿: masa | 2013年4月23日 (火) 10時58分

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