CFastをThunderboltで読み込む G-Technology ev Reader
CFastカードはCFカードの後継となる次世代メモリーカード・・・なんだけど、スチルカメラの採用は現時点でEOS-1D X Mark IIのみ、とやや寂しい。のだが、ムービーカメラではBlackmagicやCinema EOSが搭載しているし、いま注目のEOS C200もCFast機。
CP+2017の講演報酬の現物支給として、G-Technologyのev Series Reader CFast 2.0 Edition他を提供頂いたのでベンチマークを取りつつ、試してみた。
ev Reader CFastは、G-Technologyのevモジュールシステムのひとつで、標準型evモジュールサイズのユニットに
CFast 2.0 カードリーダーを搭載したモノ。
G-DOCK evや evベイを持つG-SPEED Shuttle XLなどに換装することで、Thunderbolt接続のCFastカードリーダーとなる。
CFast 2.0対応のカードリーダーは、USB接続タイプしか出ていない(ですよね?)が、Thunderbolt接続だとどうなるのかがいちばんの関心事だったので、比較検証。ベンチマークを取ってみた。
USBカードリーダーは「世界初のCFast 2.0カードリーダ」を謳うSanDiskのサンディスク エクストリーム プロ CFast 2.0リーダー/ライター。
EOS-1D X Mark IIと同時に購入していたもの。
ev Reader CFastは他のevモジュール同様、単独で運用可能なUSB3.0ポートを持つので、USB接続も計測。
G-DOCK(Thunderbolt 1規格)で計測。
G-Speed Shuttle XL(Thunderbolt 2規格)でも計測。
というのも、以前書いたようにうちのShuffle XLはevベイを取り外し、フルにHDDを入れる構成にアップデートしようとしたのですが、Thunderbolt2とTB1でかなり速度違ったらイヤじゃん(笑)理論速度上はCFastリーダーでは差が出ないはずだけど、試してみないとそれは机上論(いや、デスクトップなのでいいんですが)。
計測結果
ベンチはAJA System Test Liteで測定。それ以外に、CFastカードに10GBのデータ(EOS-1D X Mark IIで撮影した4K動画とRAW,Jpeg混在の静止画)を置いて、それをMacにコピーする時間を測定。
READ,WRITEの単位はMB/秒 。コピー速度は秒、です。
面白いことに、SanDiskのリーダーとev ReaderのUSB接続時の速度がほぼ同じ。
Thunderbolt接続だとライトは変わらないけれどリードは40%向上。
コピー時間はそこまでは変わらないが、有意な高速化はある。
Thunderbolt1とThunderbolt2では差は皆無に等しかった。まあ、この位の転送レートなら基本、有意差はでないので安心してShuttle XLの高速化改修に入ることとする。
母艦がMac ProとMacBook Pro Late 2016ではリードに有意な差が認められる(USB-A→USB-C、TB2→TB3変換はアップル純正の変換アダプタを使用)こと。
特にコピー時間の短縮効果は大きいけれど、これはおそらくMac ProとMacBook Pro Late 2016のSSD速度の違いが大きいのではと思う。
せっかくなので、他社製CFastカードおよびSDカードでも検証してみようかと思い、準備中。
こちらの報告はいずれ。
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コメント
斎賀先生
興味深く拝見いたしました。
先生のご厚情につけこみ、
厚かましくも手前勝手なお願いをしたいのですが、
両方の母艦でSanDisk純正リーダーからG-DRIVE ev RaW SSDへ、データを複製する時の所要時間と、G-DOCK ev + ev Readerからev RaW SSDへ複製する所用時間を計測いただけませんでしょうか?
より実践的な速度比較として、個人的に大変気になっております。
このテーマ、検証に値しますでしょうか?
ご検討いただければ幸いでございます。
投稿: Morihiko Kubota | 2017年7月18日 (火) 08時01分
了解しました
今週末、仕事なので来週末まで時間いただけますか
検証してみます
投稿: SAIKA | 2017年7月20日 (木) 10時12分